Dr Sim:シンガポールでは、救急外来の患者さんの受け入れ時にはほとんどの場合、NT-proBNPを測定します。 救急医はNT-proBNP測定について、結果を迅速に得られるよう、かなり積極的に依頼します。 肺炎や急性 […]
NT-proBNPと心疾患治療薬との関連
駆出率低下を伴う心不全について、治療目標はありますか?
Dr Januzzi:駆出率低下を伴う慢性心不全の場合、目標は1000 pg/mL未満です。1000 pg/mL未満の数値は、心室リモデリングが改善し始めたことを示しています。外来での慢性心不全は、この数値が目標となり […]
ある患者さんにARNiまたはSGLT2iのいずれを投与すべきかの判断において、症状は気にせず、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)のみを利用すべきですか?
Dr Sim: 診療では、症状とNT-proBNPの両方を考慮に入れる必要があります。症状は無視できませんし、患者さんの病歴を聴取するのに1円もかかりません。これは全く難しいことではありません。NT-proBNPの測定は […]
急性心不全患者では、SGLT2阻害薬の投与をいつ開始すべきですか? また、急性心不全では、こうした新しい2種類の治療薬とネプリライシン阻害薬をどのように併用すべきですか?
Dr Sim: 急性心不全に対するSGLT2阻害薬の使用を検討する治験が進行中です。この結果は数年後に判明する予定です。急性心不全では(PIONEER–HF試験のデザインも同様ですが)、最初の24~48時間後に血行動態、 […]
心不全薬はヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)自体に定性的な影響を及ぼしますか?
Dr Januzzi:特定の治療法により、当該バイオマーカーのアミノ末端部分のグリコシル化の量が変化することがあります。これにより、測定値が変化するだけでなく、代謝が変化して、心不全状態が改善する可能性があります。これに […]