Dr Januzzi: 中年者のNT-proBNP正常値は20 pg/mLまたは30 pg/mLであり、おそらくそれほど高くありません。患者さんのNT-proBNPが300 pg/mLで、息切れ、肥満およびある程度の浮腫を呈する場合、HFpEFである可能性が非常に高いです。HFpEFの患者さんの診断は難しくなりがちで、診断には身体診察に加えて、ギャロップリズムの聴取、肺の聴取、頸静脈の読影ならびに心エコー検査が必要となることがあります。診断がより難しくなりうることから、HFpEFは極めて困難を伴う集団だと断言できます。